[7] 9・29NHK 3CH「21Cビジネス塾」不良債権処理と適正金利を扱っていたが、問題点が「目からウロコ」だった。
投稿者:川田栄男 投稿日:2002/10/06(Sun) 14:47
 
 表記番組で立教大學教授の山口氏の解説は大体こうで、私の考えもいれて再構成すると下記のとおうりである。
 銀行は不良債権区分に応じて、金融庁のマニアルに従い、引当金を積まざるを得ない。その分銀行の利益がへる。つまり格付がさがり、自己資本比率も下がるという仕組みである。

Aランク 正常債権 引当率   0,1%
Bランク 要注意先 引当率     4%
Bランク 要管理先 引当率    30%
Cランク 破綻懸念 引当率    70%
Dランク 破  綻 引当率   100%

 銀行は金融庁のマニアルどうり、しゃかりきに、不良債権処理をすすめると、駄目な企業は潰せとばかりに、中小零細はばっさりやられてしまう。大手ゼネコンは、大きいゆえに、潰されることなく、債務免除や元金棚上・最低金利で救済されるのに。理不尽でないか?
 「適正金利」が銀行経営の収益改善に必要なのはよくわかる。では、適正金利はどんな要素でだすのか。

1、予想損失率 これが、不良債権処理マニアルにからむ。
2、必要収益率
3、経費率
4、資金調達金利 

 最近UFJをはじめとして大手銀行の横暴が目に余る。不良債権処理と称して、「オタクは要管理先だから、今後新規融資はできない。」とおどかし、金利上げればナンとかするとかいうらしい。「信用力の低い企業は年2%から5%に引き上げたい」(日経9・30『不良債権,企業金融縛る』朝刊一面より)これじゃ体のイイ恐喝でないの?堺屋太一氏がいう「銀行はベンチャー融資などのリスクをとらず横並びで国債を買い,大手企業との取引にこだわる。彼らは本物のバンカーではなく、金融仲介業者だ。公的資金で支援されている銀行より,多額の税金納めている消費者金融会社の方が立派と考えてもよいはずだ」とまで言い切っている。(日経9・1マネートーク)同感である。銀行は殿様商売で、担保・保証人にあぐらかき、与信能力がろくにない。あくどい消費者金融もあり問題はあるが、担保・保証人なしでも貸す与信能力はたいしたものである。銀行も見習ったらいいんでないの?
 そうした、金利引上げをいわれたら、中小企業も自衛せざるを得ない。金利は価格交渉と心得よ。いいなりになることはない。値切ったらいい。すくなくも、保証協会の保証付きの融資については、銀行ノーリスクで、金利引上げ問題外なんだ。十派ひとからげで、何%上げてくれなんて言わせないことである。複数の銀行と取引せよ。又、銀行員と同じぐらいの知識持て。金融マニアル見て、正当か不当か判断できるくらいになってほしいものだ。
疑問だったら、金融庁に電話してみるのもイイ。
 山口氏が言っていたが、一番の不良債権処理は、金融庁マニアルどうりに、ガンガン潰して、担保競売・回収処理することではなく、常陽銀行や広島銀行のように経営支援室を設けて、不良債権引当区分を、例えば「要管理先⇒要注意」に引き上げられるよう、サポートすることである。不良債権引当が30%⇒4%で銀行は26%分も不良債権処理が進むことになるのである。いまの金融庁のマニアルは問題である。柳沢金融相もやっと更迭されたが、竹中新大臣には、このヘン考えてもらいたいもんである。
 もう一度山口氏の言葉借りると、企業再建こそ⇒真の不良債権処理、借り手企業の育成・支援のためには、銀行の現場にもっと
裁量権を与えることが大事である。同感である。 川田栄男
 

  

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