カーナビ開発に成功した音響メーカーとは言わずと知れたパイオニアである。発想は良くて市場に先駆けて出すも、弱小メーカーの悲哀で、大手ソニーにしてやられるという苦い過去があったらしい。 ないにがなんでもカーナビというとてつもない新製品だけは、ソニーに負けたくないという技術者魂感じた。 地図なしでどこでもスイスイいけるのは、今でこそ当たりまえ かもしれないが、開発当初は夢の航法機器だったことは想像に難くない。今の若者達はケイタイは当たり前で、水や空気みたいな存在かもしれないが、スーパーコンピュターのお蔭で、どこにいてもパ―ソナルに電話がつながる。考えてみればスゴイことだ。 技術革新・イノベーションが経済を成長させる。スゴイ、技術の素晴らしさに知的な感動と同時に感謝したい。考えてみれば、贅沢な話だ、人口衛星のGPS使って地図なしで、どこへでもスイスイ行けるとは、なんとありがたいことか。もう一度いいたい。 技術革新に感動と感謝。 それはとも角、GPSがまだ軍事優先で、民間にほとんど開放 されてないときに、アメリカの雑誌の記事で、パイオニアのエンジニアが、GPSをヒントに、カーナビのアイデア思いついたらしい。 さてその次が、問題は日本地図のデジタルデータ―をどう収集するかであった。ところが地図のトップメーカーはゼンリンで、 既にソニーに抑えられていた。パイオニアはどうしたか?独自に 日本のデジタル地図を作れる会社を探した。パートナーは北海道で見つかった。北海道地図という地図職人根性の筋金入りの会社 だった。この作業は大変だったらしい。ソニーに先駆けていち早く、カーナビを商品化するのは並大抵のことではなかったようだ。かゆいところに手が届くように裏路地まできちんどデータ―収集を怠らなかった。 トップシェア―維持するパイオニアであるが、ソニーの追い上げ受けて、カーナビのさらなる進化を、立体映像化に絞って頑張っているようだ。スゲ―感動した。 翌日10・23日経の記事で「立体地図はスクリーン 地形や観光情報を投影」と題して、北海道地図のこと書いてあるではないか。北海道はITが進んでいるとは聞いていたが、地方のベンチャ企業でもスゴイ企業あるんだなと、改めて思いしらされた。 余談ですが、私は経理屋・税理士ですが、一人社長でやる経営マージャンのような、マネジメント・ゲーム(通称MG)に熱い思を抱いています。よかったらMGもクリックしてみてください。MGはモノ作りの基本であるメーカーの経営者教育の最高のツールです。そのゲームで一番大事なのが、自社にとって研究開発マインドがいかに大事か思い知らされました。 それにしてもNHKはカネかかっているだけあって、いい番組 作るよ。感心するヨ。それにひきかえ民放のくだらないクイズやバラエテイ番組の多いことよ。 最後に川柳をひとつ「小ウルサイ女房、亭主にケイタイ一安心」。ケイタイという「ながーい」ヒモがついて、女房、リモコン亭主に一安心といったところでしょうか。ヒモ付きさえあきらめれば、亭主の方も、見えないけど、超長い紐なのでいくらか、気が休まるかも知れないな。かくいう私も超長い紐に感謝しております。 昔から、よくいうでしょう。亭主達者でルスがいい。でもしっかり、GPSケイタイで居場所まで管理できるんすヨ。奥さん安心ネ。やぱっし「男はつらいヨ」かな。
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